505. ダンス・ダンス / メトロポリタン・カテドラルと旧市街 |
広場の南側は双子のようにシンメトリーな『連邦区庁舎』【写真↓】、東側はシンプルで横に長い『国立宮殿』(17世紀。壁画で有名、残念ながら入れなかった)が囲む。北側は肌色双塔の『メトロポリタン・カテドラル』の繊細華麗な姿で招く。
正面の塔は離され、その間に別のファサードが挿入される。その右側には別の三角顔がくっついて岩尾根のよう。前日訪れた『グアダルーペ寺院』も隙間なく教会が並んでいた。グアダルーペでは地盤沈下で目に見えて傾いてたが、池を埋め立てた軟弱地盤に建つこの教会も(見た目はわからないが)傾き補強が要るらしい。
入口からここまででも普通の教会並みの広さだが、金色アーチの背後に連なって2階建ての部屋があり、その奥に祈りの場は続く。
自然光が射して明るい色合いの壁・天井に、ドームまで金色のニッチが待ち受ける。大空間に対してその間口は狭く、手前にあった祭壇ほどには目立たず、いささか控え目?
翌朝、標高2240メートルの古都は冷え切っている。10数年前、ブダペスト旧市街(19世紀後半、メキシコ旧市街と同じくらい新しい)をコートを羽織って出勤していたのを思い出して少しジーンときた。人気のない街で何気ないシャッターに、スタイリッシュな絵を見つけたりするのもまた面白い。
場所 : メキシコ合衆国、メキシコ市
設計 (竣工年) : スペイン人Claudio de Arciniega、Juan Miguel de Agüero? (1573年着工、1818年竣工)
訪問日 (評価) : 2020年1月26日 (75点)