459. ダンシングドロー / 田螺(たにし)坑土楼群と裕昌楼 |
なるほど。『二宜楼』(大地土楼群)を出ると、少し厦門方面に戻って、次の『田螺(たにし)坑土楼群』まで(途中さっと昼飯を済ませ)4時間ほどかかった。
中腹の展望台から見下ろすと棚田をバックに写真で見たビュー。UFOの例えや、米軍が軍事施設と誤解した話(フィクション?)に納得いく。右手前の建物が邪魔、っていうか周りに小さい建物が並び、狙って作ったんじゃないの?
続いて田螺坑土楼群へ行くのかと思ったら、「ここは新しくて面白くないですよ」(4つは20世紀建設)えっ?でも、というリアクションはスルーされて次の土楼へ。時間切れ?それとも入場券セットはこの展望台と『裕昌楼』のものだった?
入口にあった中国語案内には、1308-1338年に作られた南靖(このエリア)最古の土楼。5階建て、18メートル。54室/階、全270室。階段が5つあり、各単元(住戸厨房)に井戸があって水深は1メートル。現在も21戸123人が住む。たぶんそんなことが書かれている。そして『最大傾度15度』とも。
中庭には(21世紀に入ってから囲んでいた建物は解体され)祖堂がぽつんとある。上へ立入禁止のところ、羅さんの口利き(と5元≒75円)で5階へ上がった。中庭側に廊下が巡り、廊下に脱いだ靴が残る。ところどころ内壁がなく、外壁があらわ。それも崩れたり、木の床が抜けて下が見えたりワイルド。
羅さんがどうぞというから入ると、中庭にバラックが無秩序に並び、薪が山積みされ、正面屋根にはパラボラアンテナがどんとある。屋台並みにオープンな厨房でおばちゃんが夕食の準備している。荒涼とした感じに生活感があらわ、土楼観光していることを忘れそう。
場所 :中華人民共和国、福建省漳州市南靖県
設計 (竣工年) : ? (田螺坑土楼群:歩雲楼オリジナル1796年~文昌楼1966年、裕昌楼:1308年)
訪問日 (評価) : 2019年9月1日 (75点)