405. 17時間 / サガダの吊棺 |
朝7時バナウェイを出る。眼下深く谷が流れ、ところどころ棚田や段々畑があってイイ感じで走っていたら途中で完全に停車した。道路でダンス・フェスティバルをするという。(後ほどそこは『ボントック』と知る)
1時間ほどでフェスティバルは終わり、サガダには昼前に着いた。マニラから車で17時間(バナウェまで391km,13時間+サガダまで83km,4時間)かかったことになる。
まず『エコー・バレー』でハンギング・コッフン(吊棺)を見る。見晴らしの良い墓地を通過して谷へ降りると岸壁に木製の棺が吊られている。公開されている壁には1960年代のものが多く、一番新しいものは2005年という。近くに土地オーナーの立派な石棺や岩穴に積まれた1970年代のものもある。【写真↓】
今でも土葬が主だが、細々とこの慣習は残るという。またこの一帯では他にも棺桶が吊られた岸壁があるという。現地ガイドに訊くと、人口6万人のサガダに1000人ガイドがいるらしい。
帰途、朝のフェスで停まったボントックにある『ボントック・ミュージアム』に寄る。藁葺民家に似せた建物も展示品も地味だが、注意して見ると首狩り族に狩られ動物みたいに木にくくられて運ばれる人の白黒写真とか何気なくあった。外には本物の藁葺民家も数軒移築されている。どれも屈むほど屋根が低かった。【写真↓】
場所 : フィリピン、ルソン島、マウンテン州サガダ
設計 (竣工年) : ?(エコーバレー公開の吊棺は20世紀)
訪問日 (評価) : 2019年4月6日 (60点、遠さ90点)