362. すさぶ / チャンディーガルとキラン・シネマ |
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2018年 11月 16日
ル・コルビュジェらの近代建築の名作があるチャンディーガルは都市もまた彼らの作品である。 インドのパンジャーブ州とハリヤーナ州の州都としてインド・パキスタン分離独立の諸事情で生まれる。新都市のマスター・プランはアルバート・メイヤー、マシュー・ノヴィッキ(他で聞いたことのない米国人)が計画し、1950年ル・コルビュジェらに引継がれた。新都心にふさわしく整然とした人がいない空港に着くと【写真↓】 車は滞ることなく、町に入って交差点は英国式のラウンドアバウトで一瞬混む。道路は7ランクに分けられ、46あるセクター間の移動で使っただろう上位の道では、道路沿いはたいてい緑地で歩道はあっても人はまれ、ぶっちゃけ車から眺める都市はつまらない。 もっとも移動するには効率的で、建物側(暮らす人)から見て文句は無いだろう。枝道に入ると一層車は少なく閑静、というかさみしい。碁盤のような都市に上書きされたのか?ホテル近くの空き地に建ち並んだバラックが新鮮だった。行政機関、美術館、学校等予定のコースを終えると【写真↓、キャピトル・コンプレックス受付】 時間があまったので『キラン・シネマ』へ行く。チャンディーガル都市計画に参画した一人であり、王立英国建築家協会(RIBA)ゴールドメダルのマックスウェル・フライ(その翌1965年に丹下健三が欧米系以外で初受賞)が設計した。 らしくない泥臭い市街地にあって、ゆるい弧を描いた門型のファサードのデザインが目立つ。近寄ると薄汚れた入口は蛇腹ゲートで閉鎖され、休業?廃業?中から人が現れて映画館の入場料71ルピア(≒100円)払うと入れてくれた。ちょうど映画のつなぎに入って館内は真っ暗。天井や壁は剥がれ落ちそうで廃墟に迷い込んだみたい。写真を撮っちゃダメと言われたが、なぜと聞き返す気にならないすさびよう。名建築の変容を見る珍しい機会になった。【写真↓】 ところでインド人⇔ターバンのイメージがあるが、それはシーク教徒に限られる。チャンディーガルにターバンの人が多いのはシーク教の聖地アムリトサル(パンジャーブ州)が近いからだろう。 映画館の周囲の賑わいはインド的だった。年季の入った店が軒を連ね、店の前には市場が並びカラフルな衣類が並ぶ。生活感あふれた光景を見るとほっとするから、クールなチャンディーガルへの辛口な意見もわからないでもない。とはいえ歴史が深く文化へのこだわりが強いインドで(だからこそ?)欧米の巨匠を登用して成しえたのは賛否を超えて素晴らしい。 名称 (様式等) : チャンディーガル (計画都市)、キラン・シネマ(近代建築) 場所 : インド、チャンディーガル、キラン・シネマSector22 設計 (竣工年) : ル・コルビュジェ他(1952年第一期計画案決定)、キラン・シネマ:マックスウェル・フライ(1954年?) 訪問日 (評価) : 2018年10月14日 (70点)
by katouhir
| 2018-11-16 00:02
| インド
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