329 女性デー / 聖ペトカ地下教会、聖ゲオルグ教会、聖ネデリャ教会 |
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2018年 07月 19日
ソフィアの三つの教会を見た後、西へ歩くと連続アーチが歩道を囲む巨大なビルが【写真↑】 ブルガリア最大の商業施設(2007年当時)『ツム・デパート』は(たった)6階建て、重厚な外観にふさわしく大らかで落着いている。空港ラウンジみたいな喫茶店でイチゴのケーキを頂いた。 デパート南東側の地下通路にローマ帝国の名残、『セルディカの遺跡』がある。(2~14世紀の城壁だった)きれいに積まれたレンガが唐突に(あるいは地味に)現代建築にくいこむ。【写真↑】 (便利なことにデパート)そばに『聖ペトカ地下教会』、『聖ゲオルグ教会』、『聖ネデリャ教会』が100メートルの距離を隔て3角形に並ぶ。また教会を3つまとめてセット売り?(翌日はそうでもない) 車が絶えない道路と地下鉄工事現場の仮囲いに囲まれ、緩やかな小さな赤茶色の屋根が見えた。聖ペトカ地下聖堂は、間違って現代にワープしたみたい。【写真↑】 近付くと素朴な組積造に近年コンクリート補強されたグレーの壁面がのぞく。ツム・デパートの北側にモスクの尖塔が聳えるのと対照的に、オスマン・トルコに気を使って地下に隠したと言う歴史が深い。 聖ゲオルグ教会もレンガ造の小さな建物でローマ帝国時代に建設され、教会背後にはローマ時代の浴場跡などの遺構が残る。【写真↑】 この教会も周辺地盤より少し低いレベルに建つ上、ビルに囲まれ一層埋没してみえる。ローマ時代の作(6世紀復元)ながら後に(10世紀以降)内部壁画が描かれ、東方正教らしい内部空間になる。 大通り(『ヴィトシャ通り』と『マリア・ルイザ通り』)は、『スヴェタ・ネデリャ広場』を避けて蛇行し、広場に丸屋根の聖ネデリャ教会がある。その存在感はこの日訪れた教会3×2で一つ抜けていた。【写真↑】 もとは木造のささやかな教会だったが、オスマン・トルコから解放された後、周辺にいくつかあった教会・神学校を集め現在の形になったという。ブルガリア正教らしく壁画が壁から天井を覆い、正面の祭壇は金色に縁取りされた人物画(イコン)が並んでキラキラしていた。【写真↓】 その夜、良さ気なレストランはどこも「満席です」と断られた。3月とはいえ昼なお寒く、ビジュアル的にも雪山が迫るこの町で暗くなった歩道を凍えながら1時間ほど歩いた。 ブルガリア料理をあきらめ、小ぎれいですいていたイタリアンで食べ物にありつけた。それにしてもソフィアってレストランが不足気味? 後ほど同僚にこの話をすると、その日は『国際女性デー』で女性をご接待する日だったと教わった。 名称 (様式等) : 聖ペトカ地下教会(ロマネスク様式)、聖ゲオルグ教会(ロマネスク様式)、聖ネデリャ教会(ブルガリア正教様式) 場所 : ブルガリア、ソフィア 設計 (竣工年) : 聖ペトカ地下教会:?(14世紀)、聖ゲオルグ教会:?(4~14世紀)、聖ネデリャ教会:?(1933年修復) 訪問日 (評価) : 2007年3月8日 (60点)
by katouhir
| 2018-07-19 22:22
| ブルガリア
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