292. 赤のチャイナ・ドレス / ロン(LHONG)1919 |
そのエリアにある『ロン(LHONG)1919』は、シャム(タイ)・清国(中国)間の貿易が盛んだった頃(19~20世紀)船着場(=廓、Lhong)として栄えた。
チャオプラヤ川に向かって開けた短冊状の敷地に、細長い中庭を囲んで(大まかに)3つの建物が並ぶ。
【②川側・北】はペラペラなトタン壁の倉庫が多目的ホールになっている。撤去されてもおかしくないあばら家にあまり手を入れず大胆に転用している。
1階は小さな店が並びこだわりがありそうな商品を並べ、スタイリッシュなインテリアを競う。上の床を抜いて2層吹抜の店もあった。2階は船旅の無事を祈った『媽祖』(まそ)や当時の家具が置かれたガランとした部屋があって博物館なみに渋く、今と昔をパラで見せる。
インスタ映えしそうな中国風の壁画(復元?)は絶好の撮影ポイントになっていた。訪れた日はたまたまチャイニーズ・ニュー・イヤーで赤のチャイナ・ドレス姿も多くいっそうエキゾチック。絵になる本物の風景がたくさんあってカメラは休む暇がない。
隣の敷地を見れば『チーチンコー寺院』の多宝塔、その後ろに建設中の高層ビルが覗いて、エリアのポテンシャルまでなじんでいてイイね
場所 : タイ、バンコク
設計 (竣工年) : オリジナル:?(1919年以降)、改修:Duangrit Bunnag(DBALP)(2017年)
訪問日 (評価) : 2018年2月15日 (70点)