209.ナンバー11、パラダイス・ロード |
「本日閉館って書いてあるんですよ」彼らの言うとおり英文の張り紙があった。予約してきたのに、、、最悪の事態を三人で話し合っているとしばらくして招き入れられた。やれやれ
1958年からバワは4軒長屋の一つに暮らし始め、隣を購入し最終的に4軒すべて買い取って改修の手を加えた、そんな移り変わりをビジュアルに見せてもらうと見学開始。1階のダイニング・リビングに入り、ベッド・ルームを眺めると2階はパスして塔屋・屋上に上がる40分ほどのツアーで諸室を廻る(撮影禁止)
さっきまで使っていたようにアート作品、家具、蔵書など残され、彼なき後も生活臭(→デザイン・センス)は漂っている。2階には2つベッド・ルームがあって宿泊も可能。バワの亡霊に会えるかも、というのはともかく、やたら長い白机が置かれた1階ダイニングで朝食をいただけるというのはうらやましい。
オリジナルから店舗に変える際どれほど建物が改修されたのかはわからないが、小さな中庭・裏庭があって、一体となった内部と外部にバワのイメージをそこはかと感じる。裏方に迷い込んだような2階の会議室は、埃っぽく商業施設の色気がなくてバワの時代からのものか?など想像するのも楽しい。
場所 : スリランカ、コロンボ
設計 (竣工年) : ジェフリー・バワ (ナンバー11改修1958-69年)
訪問日 (評価) : 2017年4月16日 (54点)