178. ナンヤン工科大学 美術学部 |
この大学の広大さを知ってやみくもに歩き回る気にもならない。どうしたものか。。。客がいなかったコーヒー屋の人が「この建物か?」と検索したスマホを見せる。
長大な校舎(設計:丹下健三、1986年)を突っ切って30分近く歩くと、緑の中にゆるやかな弧を描いたガラス・カーテンウォールの建物があった。
芝生仕上げの屋根へは施錠されているものの(片側は)外部からアクセス可能で登ってみると意外に急だ。メンテナンス、排水を考慮したドライな部分が両サイドにあるほかばっさり芝生。大地の延長を思わせるそのシンプルさも気持ち良い。
帰路、駅まで行こうにもキャンパスに流しのタクシーはないからバスに乗ってみた。シンガポールで初めて乗ったバス、小銭がなかった僕に「(コインを)あるだけ入れたらいいよ」と言ってくれた運転手さんもうれしかった。
場所 : シンガポール
設計 (竣工年) : CPG consultants (2004年)
訪問日 (評価) : 2016年12月12日 (61点)