170. フランクフルト工芸博物館 |
ドイツ第5の人口を誇るフランクフルトは欧州の玄関口(空港)ながら、歴史・史跡的にはいささか影が薄い。そのかわりに(?)マイン川沿いの美術館通り(Museumsufer)を中心に多様な(あるいはマニアックな)アートが展開される。
禁欲的に繰返される合理性と磨き込まれた嗜好が融和した空間は、建築学科の学生だった頃(1980年代)わかりやすさゆえ誰もが一度はマネしたリチャード・マイヤーらしさ全開で懐かしさを覚えた。
19世紀のヴィラはマイヤーが具現化した現代建築と同じく色を取り去られ、老女が白粉をまとったように妖しい。
それらをつなぐ斜路にやわらかな陽光が差し込み、機能的にも意匠的にもインテリアの核となってイイね
場所 : ドイツ、フランクフルト
設計 (竣工年) : リチャード・マイヤー (1985年)
訪問日 (評価) : 2004年4月25日 (64点)