125. セロランの階段 |
タイルの街、サン・ルイスよりタイルの密度やインパクトは強く、坂の下から見上げると階段は両脇の壁も含め赤を中心としたカラフルなタイルで覆われる。
赤を中心にブラジルの国旗色である緑や黄色など原色が賑やかで、よく見るとそんな中に世界各国のタイルが使われている。
坂の上まで来ると観光客は減り、振り返った坂道には当たり前のグレーな階段がある。蹴上げは光沢のあるタイルだが踏面はモルタルのまま。すべりやすさからタイルを張らなかったのは理解できる一方、舞台の書割のようでいささか表面的に感じないでもないが。
そして個人の趣味でタイルを張って観光地をつくりあげたセラロンさんの発想・行動力は素晴らしい。
場所 : ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ
設計 (竣工年) : ホルヘ・セラロン Jorge Selarón チリ人(1994年開始~2013年)
訪問日 (評価) : 2016年7月4日 (52点)