067. 万里の長城(八達嶺長城) |
万里の長城は河北省山海関(北京の東)から甘粛省(敦煌近く)に至り、総延長6,352km「月から見える唯一の建造物」とも言われていた。(2004年 宇宙空間から肉眼で観測することはできないと中国科学院は否定)
長城を作ったのは一般に秦の始皇帝(BC3世紀)と言われる。当時は土で作られ人馬が乗り越えられない土塁のようなものだった。現在見られる城壁は明代(14-17C)にモンゴル族の侵入を防ぐために再構築されたものといわれる。
峠(関城)に上って長城縦走を始める。前方に夕日を受けて明るい尾根が、後には日陰になった尾根が、城壁を背中に乗せ、蛇のようにうねる。道幅広く、手摺状になった日干し煉瓦壁の向こうに景色が広がる。思いのほか急勾配だが、夕日に輝く長城は来た人を魅了して、歩かないではいられない。イイね
来た道を折り返す。秋の夕暮れが迫り、吹く風が冷たく早足で駐車場を目指した。
場所 : 中華人民共和国、延慶県
設計 (竣工年) : ? (BC8C-AD17C)
訪問日 (評価) : 2007年10月19日 (87点)