203.ダンブッラの石窟寺院 |
3時間ほど走った内陸地ダンブッラ、平地にぽっこり現れた岩山(ランギリ山、高さ150メートルほど)の中腹に著名な仏教寺院『ダンブッラの石窟寺院』(別名は黄金寺院)があった。
回廊をはさんで石窟寺院が並ぶ。手前から順に古く全部で5つ。(回廊側を除き)室内は自然石の形が残されて巨大洞窟の風合いで、壁とも天井ともつかない岩肌を背に仏像が並ぶ。
仏像は金色に塗られ、床以外のすべてに壁画が描かれ、照明に浮かぶそれらの鮮やかな色彩に驚いた。紀元前1世紀に第1窟が作られると、ポロンナルワ時代(11-13世紀)を中心に増築され、(壁画塗装の)メンテナンスが続いた。一番新しい第5窟は20世紀前半に作られているというが十分古びて迫力がある。
5つの石窟を見て外へ出る。ギリシア風の白いファサードも第5窟と同時期に作られたのだろう。それが仏教寺院と相性よくすんなり溶け込んでいるのも面白い。
場所 : スリランカ、ダンブッラ
設計 (竣工年) : ? (BC1世紀~1915年)
訪問日 (評価) : 2017年4月13日 (75点)