154. インドネシア銀行博物館 |
インドネシア銀行博物館はジャカルタのコタ地区(旧市街)にある。1909年『De Javasche Bank』はオランダの有名な建築家Cuypers(1859-1927)の設計で完成し、1942年から1945年まで日本占領下のインドネシア中央銀行、戦後は1962年までインドネシア中央銀行として機能する。それが博物館として復元され2009年オープンした。
中は銀行の窓口を活用したチケット売り場に始まりマネキンで昔日を再現し、戦時中日本が発行した1ルピア札あり、金のインゴットに触れる体験コーナーなどインドネシアの歴史を、金融を切り口に紹介する展示が意外に面白い。
冷房のきいた照明を落とした展示スペースと自然光でまばゆく暑い通路部分とのコントラストも抑揚があっていい。(たぶん)オリジナルのドア上まで光沢のある緑色タイルの部屋は、西欧とインドネシアが融合したクラシカルかつエキゾチックな空間に仕上がっていて感心した。
あるいはそれこそが、歴史的建築物保存家ハン・アワルの狙いかもしれない。
場所 : インドネシア、ジャカルタ
設計 (竣工年) : Eduard Cuypers (1909年、中庭1926年)、改修Han Awal (2006年)
訪問日 (評価) : 2016年8月31日 (71点)